■確かな証拠

 米国土安全保障省の特別捜査官で、米入国・税関管理局(ICE)国土安全保障調査部ナイロビ支部(HSI Nairobi)のジョン・ブラウン(John Brown)支部長は、今回のDNA分析結果が複数の進行中の捜査で「重要な役割を果たしている」と述べる。ただ、それ以上の詳細については明らかにしなかった。

「ワッサー博士の研究室は、野生動物の違法取引の背後に存在する犯罪組織を特定して解体、崩壊させるための確かな証拠を提供している」とブラウン氏は話し、また密輸業者や密猟者は「非常によく組織化」され「暴力的になる恐れもある」ことを指摘した。

 象牙取引は、野生動物の国際取引に関するワシントン条約(CITES)によって1989年に禁止された。

 密輸業者らはしばしば、密猟が行われた国とは別の国から象牙を出荷することで発覚を防ごうとする。

 今回のDNAデータの大半は密輸が急増した時期の2011年~2014年に取引された象牙に関するものだが、その科学的情報は今もなお意義のあるものだと、ワッサー教授は指摘する。そして、「やつらを捕まえるには長い時間がかかるのだ」と語った。(c)AFP/Kerry SHERIDAN