【9月20日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は19日、フェイスブックを使って10月のブラジル大統領選や11月の米中間選挙に干渉する試みを即座に排除するため、カリフォルニア州メンロパーク(Menlo Park)の本社に「対策本部」を設置すると発表した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が勝利した2016年の米大統領選ではフェイスブックが有権者の誘導やあからさまな詐欺に使われ、同社は再発防止策に取り組んでいる。

 フェイスブックで選挙・市民的社会参画を担当するサミド・チャクラバルティ(Samidh Chakrabarti)氏は19日の電話会見で、選挙干渉阻止は同社にとって「これまでで最大規模のチーム横断型の取り組みになっている」と説明。会議室に設ける対策本部については「必要に応じてリアルタイムで意思決定できる指揮センターの機能を果たす」と語った。

 チャクラバルティ氏は、対策本部がいつ活動を始めるかは明らかにしなかったが、経営陣によると担当チームは目下、偽ニュースの量産や、テキストメッセージなどの印象操作による投票誘導といったあらゆるシナリオに応じられるよう訓練に励んでいるという。

 フェイスブックはこれまでに、米選挙関連の広告主の開示に踏み切ったほか、大統領選で世論操作に関与したとみられるアカウントの停止なども行っている。(c)AFP