永久凍土の融解、気候変動への対策計画を台無しに 研究
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■「気温が上がるほどリスクも上昇」
ロシア、カナダ、北欧などの氷で覆われた荒野に閉じ込められたメタン(CH4)とCO2は、現在の水準の人為的炭素排出量15年分にほぼ匹敵する。
永久凍土は科学者らが「臨界点」と呼ぶ要素に左右される。これは、気温が特定のしきい値を超えると、永久凍土が排出量水準の低下とは無関係な自己永続的フィードバックループに陥り、融解して温室効果ガスを放出し続けることを意味する。
破壊的な暴風雨、熱波、干ばつなどの発生確率を高め、強度を増幅させる人為的な炭素汚染を食い止めようと世界が奮闘する中、今回の研究は、気候変動を抑えるための努力が、地球自体に圧倒されてしまう可能性があるという懸念を高めるものとなった。
突破される恐れのある気候の臨界点には、この他にも、太陽光を反射せずに吸収する海水を作り出す海氷融解や、CO2を吸収するバイオマス(植物資源)が失われると同時に数十億トンもの炭素放出が発生する森林の立ち枯れなどが挙げられている。(c)AFP/Patrick GALEY