【9月14日 AFP】米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)は13日、深宇宙に人類を運ぶために設計された同社のビッグ・ファルコン・ロケット(BFR)を使用した、新たな民間向け月周回旅行を計画していると発表した。

 同社はツイッター(Twitter)に「スペースXは打ち上げ用ロケットBFRを使う、世界初となる民間人の月周回旅行の契約を結んだ。宇宙旅行を夢見る人々を日常的に宇宙に行けるようにするための重要な一歩だ」と投稿した。

 AFPは米カリフォルニア州を拠点とするスペースXに取材を試みたが、これ以上詳しい情報は得られなかった。17日午後5時30分~午後7時(日本時間18日午前9時30分~午前11時)に行われるイベントで、詳細を説明する予定だという。

 米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)の最高経営責任者(CEO)も務めるイーロン・マスク(Elon Musk)氏率いるスペースXが、民間人の月周遊旅行計画を発表するのは今回が初めてではない。

 スペースXは2017年2月にも、民間人2人の月周回旅行を2018年後半に実施すると発表していた。このときの計画では、同社のカプセル型宇宙船「クルー・ドラゴン(Crew Dragon)」をロケット「ファルコン・ヘビー(Falcon Heavy)」に搭載して打ち上げる計画だった。

 クルー・ドラゴンは国際宇宙ステーション(ISS)に定期的に物資を届けているスペースXの補給船に酷似している。

 しかしスペースXはここ数か月、この月周遊旅行計画について何も発表していない。月周遊旅行に参加する民間人2人の名前や身元、かかるはずの費用なども一切明らかにされていない。(c)AFP/Kerry SHERIDAN