【9月13日 AFP】米食品医薬品局(FDA)は12日、若者の間で「まん延」している風味(フレーバー)付け電子たばこの販売を即刻禁止することを検討中だと明らかにした。

 今年夏に全米で行われたおとり捜査によって、「JUUL」などの電子たばこを未成年に販売していることが明らかになった実店舗およびオンラインショップに対し、FDAは警告状1100通を送付し、131件の罰金を科した。FDAは声明で「FDA史上、最大規模の一斉摘発」だったと述べ、今後さらに厳しい措置もあり得ると警告した。

 FDAのスコット・ゴットリーブ(Scott Gottlieb)長官は「若い世代の間で電子たばこの使用がまん延している明らかな兆候があり、この明確に存在する危険を取り除くために、われわれの総合戦略の一部を改める必要がある」「特に風味付きの電子たばこについては方針を転換し、市場から一掃することも考えている」と述べた。

 ゴットリーブ長官はまた、未公表の予備データに言及し、若い世代の電子たばこ使用率が急増していると警告。FDAは現時点では数値の公表を拒んでいるが、このデータは数か月以内に発表される見込みだ。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によると、ゴットリーブ氏が言及した予備データは全米若年者たばこ調査(National Youth Tobacco Survey)によるもので、高校生の電子たばこ喫煙率は今年、前年比75%増となっているという。(c)AFP