【9月13日 AFP】飲酒運転で逮捕されたサッカーフランス代表GKのウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)は12日、収監を免れたものの、20か月の免許停止と5万ポンド(約725万円)の罰金処分を言い渡された。

 イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属するロリスは、自身の振る舞いについてすでに「許されない」と述べており、今回6か月間の収監を免れ、裁判官から軽度の罰則を言い渡された。

 弁護士を務めたデビッド・サン(David Sonn)氏は、ロリスやフランス代表の選手たちがW杯ロシア大会(2018 World Cup)のトロフィーを掲げた記念すべき日を引き合いに出しながら、「7月15日、ロリスは地球上でもっとも輝かしい存在になった」と述べた。

「しかしその40日後、彼は英ロンドン中心部で逮捕された」と話し、「そしてきょう彼は裁判所に謝罪した」と続けた。

 同弁護士によれば、ロリスは飲酒をした状態で車を運転すべきでなかったと考え、夜遊びを終えた後はタクシーを呼んだという。

 サン氏は「彼はタクシーを予約したが、不運にも最後の最後でキャンセルになった」と説明し、「そこで彼は過ちを犯した。運転することにしたんだ」と続けた。

 ロリスは、フランスに20年ぶり2度目となるW杯優勝をもたらした英雄の一人で、それを機に国民的ヒーローとなり、世界でもっとも称賛されるGKの一人という地位を確かなものにした。

 しかし、8月24日の午前2時20分、ロンドン中心部で飲酒検査のために愛車のポルシェ(Porsche)が路肩に止められると、その夢は悪夢に変わった。

 英紙デーリー・メール(Daily Mail)によれば、警察が行った飲酒検査ではロリスの呼気から100ミリリットル中100マイクログラムのアルコールが検出されたという。

 アルコール濃度は年齢や性別、代謝といった複数の要素によって変化するものの、そのアルコール量はおよそグラスワイン7杯分に相当。イングランドにおける飲酒運転の基準値は、100ミリリットル中35マイクログラムとなっている。

 当局によれば、ロリスは止められていた車に愛車をぶつけかけると赤信号を無視。さらに車内では嘔吐(おうと)物も発見されたという。(c)AFP/Pauline FROISSART