【9月11日 AFP】韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は11日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との再会談に向けた調整が始まっているとの米ホワイトハウス(White House)発表を受け、非核化協議で「大胆な決断」を下すよう米朝両首脳に促した。

 文大統領は11日の閣議で、朝鮮半島の完全な非核化は根本的に米国と北朝鮮間の交渉で解決されるべき問題だとした上で、「米朝間の対話と意見交換が円滑になされるまで、われわれが両者の間で仲裁する努力をせねばならない」と述べ、「トランプ大統領と金委員長からも私にそういう役割をするよう要請があった」と明らかにした。

 さらに文大統領は「北朝鮮が現在保有する核の廃棄を、より高い段階に進めるためには、再び米朝両首脳が大きな構想を持って大胆な決断を下すことが必要だ」と述べた。

 文氏の発言に先立ちホワイトハウスは、トランプ大統領が金委員長から2回目の首脳会談を要請する書簡を受け取り、既に再会談に向けて調整を進めていると発表していた。

 シンガポールで6月に行われた歴史的な米朝首脳会談を仲介した文氏は、北朝鮮の平壌を来週訪問し、今年3回目となる金委員長との首脳会談に臨む。(c)AFP