【9月11日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は10日、フランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に対し、今シーズンのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)初戦で無観客試合の措置を取るよう命じた。

 マルセイユは昨季、ヨーロッパリーグのRBライプツィヒ(RB Leipzig)戦やレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)戦、さらにはアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との決勝でファンが数々の問題行動を起こした。

 これを受け、UEFAは同クラブに対して2年の執行猶予を与えた上で、期間中に再び同様の問題が発生すれば次回のUEFA主催大会出場を禁ずると発表していたが、マルセイユはUEFAに処分の軽減を求めていた。

 今回の決定の結果、マルセイユはUEFA主催大会への出場停止処分を免れたものの、今月20日に本拠地スタッド・ヴェロドローム(Stade Velodrome)で予定されているフランクフルト(Eintracht Frankfurt)とのヨーロッパリーグ初戦を無観客の状態で行わなければならなくなった。

 また、ラツィオ(SS Lazio)戦とアポロン・リマソル(Apollon Limassol)戦では、両ゴール裏を封鎖しなければならなくなったほか、2年の執行猶予付きでホームゲームもう1試合が無観客試合の処分とされている。

 UEFAは7月、マルセイユのファンが昨季のヨーロッパリーグで妨害行為や器物損壊行為に加え、発煙筒をたいたり物を投げ入れたりしたとして、同クラブに制裁を加えたと発表していた。

 無観客試合やスタンドの封鎖といった裁定に加え、マルセイユに科せられた10万ユーロ(約1300万円)の罰金処分は今回解除されず、昨季の決勝が開催されたグラン・スタッド・ド・リヨン(Grand Stade de Lyon)でファンが損害を与えた分の修繕費を支払うことも命じられている。(c)AFP