【7月26日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は25日、フランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に対し、今後もファンによる暴動が続けば、同連盟主催大会から締め出す可能性があると警告した。

 マルセイユのファンが昨シーズン、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)のRBライプツィヒ(RB Leipzig)戦やレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)戦、さらにはアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との決勝で数々の問題行動を起こしたことを受け、UEFAは同クラブに対して2年の執行猶予を与えた上で、期間中に再び同様の問題が発生すれば、次回のUEFA主催大会出場を禁ずると述べた。

 UEFAは、マルセイユのファンが昨季のヨーロッパリーグで妨害行為や器物損壊行為に加え、発煙筒をたいたり、物を投げ入れたりしたとして、同クラブに制裁を加えたと発表。マルセイユには10万ユーロ(約1300万円)の罰金も科せられたが、今シーズンのヨーロッパリーグには出場する見通しとなっている。

 しかし、本拠地スタッド・ヴェロドローム(Stade Velodrome)での1試合は無観客での開催となり、続くホームゲームもスタジアムの北スタンドと南スタンドが封鎖されることになっている。

 マルセイユを率いるルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督は、「UEFA主催大会への出場停止は避けたい。注意しなければならない」と話している。「UEFAは非常に厳格で正当であることは理解している。しかしわれわれにはサポーターが必要であり、もしヨーロッパリーグの最初の試合で彼らを失うことになれば非常に痛い。満員のヴェロドロームでプレーできるよう、すべての人が責任を持たなければならない」 (c)AFP