【9月9日 AFP】北朝鮮の首都平壌で9日、建国70年を祝う軍事パレードが行われ、金日成広場(Kim Il Sung Square)を多数の兵士が行進し、戦車や大砲などが披露されたものの、大陸間弾道ミサイル(ICBM)は登場しなかった。

 金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長はバルコニーで、隣に座った中国共産党の栗戦書(Li Zhanshu)政治局常務委員の手を取り、中国との友好をアピール。時折2人は言葉を交わした。

 軍事パレードのクライマックスではミサイルが登場したものの、対艦巡航ミサイルや地対空ミサイルが披露されたのみで、米本土に到達可能なICBMの「火星14(Hwasong 14)」および「火星15(Hwasong 15)」はなかった。

 北朝鮮に関する調査分析会社「コリア・リスク・グループ(Korea Risk Group)」のチャド・オキャロル(Chad O'Carroll)氏は、軍事色を抑制しようとしたのではないかとの見解を示している。

 軍事パレードの直後には、多数の市民が広場に登場し、山車を伴って南北朝鮮の統一を求めるパフォーマンスなどを披露した。(c)AFP