【9月8日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は7日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長から新たに「前向きな」書簡が届く予定だと述べ、ここ数週間で行き詰まりの見えていた朝鮮半島非核化の交渉がまだ続いていることを示唆した。

 トランプ氏は米ノースダコタ州に向かった際、同行した記者らに対し、「書簡がこちらに向かっているのを知っている。金正恩から私への個人的な書簡だ。国境で受け渡された」と述べ、「前向きな書簡だと思っている」と表明した。

 さらにトランプ氏は、金委員長が同氏に関して「非常に前向きな」発言をしたことに言及。「彼が私について言ったこと」は「かつてないほど前向きな発言だった」とした。

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)によると、金委員長は6日、平壌で今月18~20日に開かれる南北首脳会談を前に韓国政府が派遣した特使との会談で、非核化に取り組む意向を改めて示した。

 韓国政府特使によれば、金委員長は席上、トランプ氏への信頼は変わらないと表明。トランプ氏はツイッター(Twitter)上で金委員長のこの発言に謝意を示し、「共に成し遂げる」意思を示していた。(c)AFP