【9月7日 AFP】米国のジェームズ・マティス(James Mattis)国防長官は7日、事前に予定を公表せずにアフガニスタン首都カブールを訪問し、アフガン大統領らと会談した。反政府武装勢力タリバン(Taliban)を和平交渉に引き戻すための外交努力の強化が狙いとみられる。

 昨年1月の国防長官就任以来4度目の同国訪問となったマティス長官は、アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領とアフガニスタン駐留米軍および北大西洋条約機構(NATO)連合軍のスコット・ミラー(Scott Miller)新司令官と会談した。

 ガニ大統領はマティス長官に対し、緑の制服を着たアフガニスタンの兵士が、共に任務に当たっている青の制服の外国兵を襲撃するいわゆる「グリーン・オン・ブルー」攻撃を阻止することが「国家の最優先事項」の一つだと述べた。

 アフガニスタンと国際社会はこれまで、タリバンとの和平協議実施に向けて努力を重ねてきた。6月に政府軍とタリバンが異例の一時停戦で合意し、紛争終結への期待が高まったものの、その後もタリバンに加えイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」による攻撃が続いたことから、楽観的な見方は後退している。(c)AFP/homas WATKINS