【8月27日 AFP】18-19イタリア・セリエAは26日、第2節が行われ、インテル(Inter Milan)はホームでトリノ(Torino FC)に2-0とリードした状態から追いつかれ、試合は2-2で終了した。

 インテルは今季の優勝候補の一角とみられていたが、2節を終えていまだ勝ち点1しか挙げることができておらず、さらに形勢が不利になった。

 昨シーズン4位に入り、今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の舞台に戻ってきたインテルは、開幕節でサッスオーロ(US Sassuolo)に0-1で敗れていた。

 インテルは昨季の得点王であるマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)が6分にイバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)の先制点をお膳立てすると、32分にはステファン・デ・フライ(Stefan de Vrij)がヘディングで追加点を挙げるなど、主導権を握っているように思われた。

 しかし、56分にGKサミル・ハンダノビッチ(Samir Handanovic)の判断ミスからアンドレア・ベロッティ(Andrea Belotti)がゴールを奪いトリノが1点を返すと、68分には新加入のスアリオ・メイテ(Soualiho Metie)が同点弾を挙げ、ルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督が率いるインテルは立ち行かなくなった。

 試合終盤にペリシッチが放ったシュートもGKサルバトーレ・シリグ(Salvatore Sirigu)が得点を許さず、先週末に行われたASローマ(AS Roma)との開幕戦に0-1で敗れたトリノが、初の勝ち点を手にした。

 インテルはユベントス(Juventus)とナポリ(SSC Napoli)に勝ち点5差をつけられており、昨季3位に入ったローマは開幕からの2連勝を懸け27日にアタランタ(Atalanta)と対戦する。

 スパレッティ監督は「なぜこのような失点をしてしまったのかは説明するのが難しい。しかし、現実として、チームはプレッシャーと闘っている」と述べた。

 一方、ジェノア(Genoa CFC)はエンポリ(Empoli)に2-1で勝利。この一戦はジェノアにとって、本拠地ジェノバ(Genoa)で発生し、43人の犠牲者を出した橋の崩落事故後初の試合ということもあり、感情が揺さぶられる光景も見られた。

 犠牲者を追悼するためサポーターは43分間にわたって沈黙を続け、時計の針が43分を回ると、スタジアムの巨大スクリーンに犠牲者の名前が示される中でサポーターたちは一斉に拍手した。(c)AFP