【8月24日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)の期間中、ドーピング違反による処分が保留になっていたペルー代表FWのパオロ・ゲレーロ(Paolo Guerrero)が、その残りの出場停止処分を受けることになると、23日にブラジルメディアが伝えた。

 これにより、34歳のゲレーロは年内一杯はプレーすることができなくなる。

 5月下旬、スイスの連邦裁判所はスポーツ仲裁裁判所(CAS)がゲレーロに言い渡した出場停止処分を保留とし、この結果ゲレーロはW杯に出場することが可能になった。

 しかし、スイスの連邦裁判所がこの凍結措置を解除したことで、残されていた8か月間の出場停止処分がゲレーロに再び科されることになった。

 これにより、ゲレーロは今夏加入したカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のインテルナシオナウ(Internacional)でのデビューを2019年まで見合わさなければならなくなるが、同クラブはこの件に関し「正式な通知は受けていない」と発表している。

 ペルー代表のキャプテンであるゲレーロからは、昨年10月5日に行われたアルゼンチンとのW杯南米予選後の薬物検査でコカインの陽性反応が出ていた。

 ゲレーロの出場停止期間は当初1年間だったが、昨年12月には上訴によりその期間は6か月にまで軽減。そのため出場停止処分は今年5月3日に終了し、ゲレーロは6月14日から7月15日まで開催されたW杯に出場する資格を保持していた。

 しかし、その後ゲレーロはこの裁定をただ受け入れるのではなく、自らの潔白を明らかにするためCASに訴えたが、CASは6か月に軽減されたゲレーロの出場停止処分を14か月に延ばすことで対応していた。

 ゲレーロはW杯で1得点を挙げたが、ペルーはグループステージで敗退となっている。(c)AFP