【8月24日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は23日、男子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、通算5度の大会制覇を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、順当に勝ち進めば準々決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と激突することになった。

 下半分のドローで最も順位が高い大会第2シードのフェデラーは、初戦の相手が西岡良仁(Yoshihito Nishioka)に決まったほか、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)覇者の第6シード、ジョコビッチと同じ山に入った。両者は前週のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2018)決勝で対戦し、ジョコビッチが勝利を収めている。

 フェデラーはまた、気性の激しいことで知られる第30シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)と3回戦で相まみえる可能性がある。さらに、同じボトムハーフには、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と、2014年大会の王者で第7シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)という強豪も顔をそろえた。

 今大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、米ニューヨークのダウンタウンで行われた抽選会の結果を受けて、「ノバクとロジャーが絶好調であることは明白だし、彼らは特にハードコートを得意としている。さて、どうなるかな」とコメントした。

 大会連覇を目指しているナダルの初戦の相手は、2013年全仏オープンテニス(French Open)決勝で戦った同胞のダビド・フェレール(David Ferrer)に決定。男子の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)のチームメートで、通算31度目の直接対決に臨むことになる両者は、これまでの対戦戦績はナダルの24勝6敗となっている。

 ナダルはさらに、準々決勝で第5シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)が待ち受けている可能性があり、そうなればこの一戦は前回大会の決勝の再現となる。

 一方、四大大会(グランドスラム)でプレーするのは昨年のウィンブルドン以来となるアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、今年1月に臀部(でんぶ)の手術を受けて本調子を取り戻すための闘いを続ける中、1回戦の相手は世界ランク445位のジェームズ・ダックワース(James Duckworth、オーストラリア)という比較的に恵まれた結果となった。

 2012年にフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)で初タイトルを獲得したマレーは、無事に初戦を突破すれば、2回戦ではスペイン勢のフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco)とフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez)の勝者と戦うことになり、さらに3回戦では第3シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)という強敵が待ち受けている可能性がある。

 2009年大会のデルポトロが予選勝者との初戦に臨むことになったのとは対照的に、同じ山に入っている第8シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)は、通算3度のグランドスラム制覇を誇るスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)といきなり1回戦で当たるという悪夢のようなドローとなった。

 前回大会はけがで欠場し、今大会はワイルドカード(主催者推薦)で出場することになったワウリンカは、今年7月のウィンブルドン初戦でディミトロフを破っている。

 その他、第21シードの錦織圭(Kei Nishikori)は、1回戦でドイツのマクシミリアン・マーテラー(Maximilian Marterer)と対戦することが決まった。(c)AFP/Rebecca BRYAN