【8月20日 AFP】イタリア・セリエAのラツィオ(SS Lazio)のウルトラス(過激サポーター)の中から、スタジアム前方の「聖域」は女性の立ち入りを禁止にすべきだとの声が上がっていることが、イタリアメディアの報道で明らかになった。

 ラツィオは18日、本拠地スタジオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)でナポリ(SSC Napoli)との開幕戦を行ったが、ラツィオファンの集まる北スタンドで、「ディアボリク・プルート」の署名が入ったチラシが配られていたという。

 チラシには「クルバ・ノルド(北スタンド)はわれわれにとって聖域であり、暗黙の了解が尊重されるべき場である。今まで通り、スタジアム前方はわれわれにとって戦場。それゆえ女、妻、ガールフレンドの立ち入りは認めない。条件を満たす人間は、10列目より前へ受け入れよう。ボルゲーゼ公園(Villa Borghese gardens)でのんびりデートをするようなつもりでスタジアムを訪れる人間は、別のエリアへ移ってもらいたい」と書かれていた。

 ラツィオのウルトラスは、これまでにもたびたび物議を醸す行動に及んでいる。2017年には、ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)の犠牲になったユダヤ人少女、アンネ・フランク(Anne Frank)に地元のライバルチームであるASローマ(AS Roma)のユニホームを着せ、反ユダヤ的なメッセージを付けたステッカーを作り、クラブが5万ユーロ(約630万円)の罰金を科された。(c)AFP