■ネット戦略

 男性のみをターゲットにした中国の化粧品メーカー「チェティルージュ(Chetti Rouge)」の取締役、モ・フェイ(Mo Fei)氏は、こうした風潮は時代ともに変わっていくだろうと話す。「自分の姿がどう見えるかを気にする男性は、今後ますます増え続け、それと同時に需要も増すだろう。東洋の男性たちは以前よりも、(メークを)受け入れるようになっている」

 2005年に数種類の製品のみでスタートした同ブランドだが、今では男性用のファンデーションからリップスティックまで幅広い製品を扱う化粧品メーカーに成長。事業はすべてオンラインに移行した。

 AFPの取材に応じたモ氏は「かなり早い段階から、この市場にポテンシャルがあることが分かっていた」と話す。3年前にはタイにも進出したという。そして、続けてこう語った。

「男性たちはずっと前からメークを受け入れていたのかもしれない。だが、ショッピングモールに並んだ製品を眺めることは、一部の男性にとっては少し勇気のいることだろう。彼らにとってベストな方法は、ネットで購入することだ。弊社の販売戦略がネット通販に重点を置いているのは、まさにそうした理由によるものだ」 (c)AFP/Pak Yiu and Danni Zhu