【8月10日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー最終戦、第100回全米プロゴルフ選手権(2018 PGA Championship)は9日、ミズーリ州セントルイス(St Louis)のベルリーブ・カントリークラブ(Bellerive Country Club)で初日が行われ、伏兵のゲーリー・ウッドランド(Gary Woodland、米国)が、6アンダー「64」で首位発進を決めた。

 タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)やロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)がイーブンパーで何とか耐えしのぐ中、過去27度のメジャー出場で一度もトップ10フィニッシュを決めたことがないウッドランドが、キャリア最高のパットを披露した。

 2月のウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open 2018)で5年ぶりのツアー優勝を飾った世界44位のウッドランドは、2度の12位タイがメジャーでの最高成績となっているが、この日は10ホールで7本のバーディーパットを決め、リッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)を1打差の2位に抑えた。

 世界ランク9位のファウラーは、すべてのメジャーで2度以上のトップ5フィニッシュを果たしているが、4月の第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)でも2位に終わるなど、いまだタイトルを獲得できていない。

 脊椎固定術からの完全復活を目指すメジャー通算14勝のウッズは、ボギー、ダブルボギーでのスタートとなりながらも、一日かけて巻き返しに成功。ラウンド後には「何とか大会に踏みとどまれた。簡単に全く逆の結果になることもあり得たが、何とか踏ん張って、流れを変えられた」と話した。

 南アフリカのブランドン・ストーン(Brandon Stone)とメジャー通算2勝のザック・ジョンソン(Zach Johnson、米国)が4アンダー「66」で3位タイに入り、さらに1打差でイアン・ポールター(Ian Poulter、イングランド)やジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)が5位タイグループに続いた。

 ウッズとマキロイと同組になったディフェンディングチャンピオンのジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は、1アンダー「69」で33位タイ発進となったが、「ネガティブな要素よりも、前向きなことの方が圧倒的に多かった」と語った。今大会ではウッズ以来となる連覇を目指す。(c)AFP/Jim SLATER