【8月8日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー最終戦、第100回全米プロゴルフ選手権(2018 PGA Championship)の開幕を控え、メジャー通算14勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は17年ぶりに見るコースでより多くの練習を積むことより、疲労のたまった体を休ませることが必要になった。

 脊椎固定手術を終えて復帰のシーズンを送っている42歳のウッズは、9日から始まるこの大会で10年にわたるメジャーでの無冠を終わらせたいと考えている。

 ウッズは「この機会を手にすることができて夢がかなった」と話し、「今年はそれなりに勝つチャンスがあったと思うし、この大会でそれを成し遂げたいね」と続けた。

 先月行われた第147回全英オープン(The 147th Open Championship)で一時首位に立つも6位タイに終わった元世界ランキング1位のウッズは、先週の世界ゴルフ選手権2018(World Golf Championships 2018)第4戦ブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2018)を終えて、休養を取ることにした。

 ウッズは「休日が必要だった」と話し、「炎症を抑えたり今週の残りに向けて準備したりするために、何度かアイスバスもした」と明かしている。

「あと何日かあるけれど、今までのようなスピードや柔軟性、動きは見せられないだろう。42歳になり、背中を4度手術した。だからものごとは日によって異なるし、しっかりと管理するのが大切なんだ」

 ウッズは2001年以来、大会が行われるベルーフ・カントリークラブ(Bellerive Country Club)のレイアウトに触れていない。同年は9月11日に米ニューヨークとワシントンD.C.で発生した米同時多発攻撃の影響で、同コースでの世界ゴルフ選手権が中止になっていた。

 7日に行われた練習が雨で打ち切りとなり、5ホールしか回ることができなかったウッズは気持ちを折られた。

「5ホールしか回ることができなかったし、すべてのホールを見て回る機会がなくなってしまった。明日は何かしらの準備をしなければならないし、どうなるかという感覚をつかまなければならない」

 健康な状態でいるために、手術した背中を考慮した新しいスイングのモーションを取り入れるなど、ウッズは制限や妥協を受け入れるようになった。

「自分の限界がどうなっていくかというだけだ。時が過ぎるにつれ、私はそうしたことをいくらか学んだ。確かに10、15年前にやっていたことはもうできないが、大部分の自分のショットはまだたくさん打てる」

「制限された状態でのスイングを学ぶ必要があった。今まで脊椎の制限なんてしていなかったし、ずっとそれ無しでやってきた。それでも、脊椎に固定点があるのはまったく違う状態だ」 (c)AFP/Jim SLATER