【8月5日 AFP】サッカー、中国スーパーリーグ(1部)の上海申花(Shanghai Shenhua)に所属するデンバ・バ(Demba Ba)が、4日に行われたリーグ戦の試合中に対戦相手の中国人選手から人種差別的な発言を受けたと明かした。

 かつて、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)でプレーし、現在上海申花に所属するバは、1-1の引き分けに終わった長春亜泰(Changchun Yatai)戦で相手選手と衝突。するとその後、長春亜泰のMF張力(Li Zhang、チャン・リー)との間で激しい言葉の応酬となった。

 複数の中国メディアによれば、腹を立てたデンバ・バは「張が人種差別的な侮蔑の言葉を言い放った」と主張しているという。

 上海申花の呉金貴(Jingui Wu)監督は、試合後の記者会見でこの件について非難した。

 呉監督はクラブのソーシャルメディアアカウントに掲載されたコメントの中で、「後になって、亜泰の選手が彼(デンバ・バ)に向けて侮蔑的な言葉を使ったことを知った。黒人のアスリートに対して差別的な発言をするべきでないということは、世界中で強く主張されている」と述べた。

「中国スーパーリーグには様々な肌の色をした選手がいる。われわれは対戦相手に敬意を払うべきであり、差別があってはならない」

 試合後、メディアによる報道や、ソーシャルメディア上の投稿でこの件に関して調査を求める声があがった。

 デンバ・バはツイッター(Twitter)で、この件に関して厳重な懲戒処分を求めるという内容の投稿をリツイートしている。

 セネガル代表経験を持つデンバ・バは脚の骨折で離脱を強いられるまで、2015年から2016年にかけ上海申花でプレー。その後はトルコ1部リーグのベシクタシュ(Besiktas)とギョズテペSK(Goztepe SK)に所属し、今年6月に上海申花に復帰していた。(c)AFP