【8月4日 AFP】テニス男子の四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇るアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が3日、出場していたシティ・オープン(Citi Open 2018)のシングルス準々決勝を棄権した。同日の午前3時に終了した3回戦で、同選手は勝利を手にした後に涙を流していた。

 今年6月に右臀部(でんぶ)のけがから11か月ぶりに復帰した31歳のマレーは、3回戦までの試合がいずれもフルセットにもつれ込む過酷な戦いとなり、その疲労を理由に次週カナダ・トロントで行われるロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)の欠場も表明した。

「今週のワシントンでは、かなり厳しい試合を戦ってきた。けがから復帰したばかりなので、休養して回復に努めるのが賢明だ」

 全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)に向けた前哨戦として、今月13日に米シンシナティ(Cincinnati)で開幕するウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2018)に出場する予定のマレーは、マリウス・コピル(Marius Copil、ルーマニア)に6-7(5-7)、6-3、7-6(7-4)で競り勝った3回戦が終わった後、怒りをあらわにしていた。この試合が終了したのは3日の午前3時で、50年の歴史を持つ同大会では最も遅い時間となった。

 マレーは試合後、タオルを持って数分間すすり泣くと、次戦の棄権を検討しているとコメント。それを実行したことにより、19歳の新鋭アレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)が不戦勝で準決勝に進出した。デミノーは2回戦で第11シードのスティーブ・ジョンソン(Steve Johnson、米国)、3回戦で韓国のチョン・ヒョン(Hyeon Chung)を撃破したが、いずれの試合も2日に行われた。(c)AFP