【8月2日 AFP】朝鮮戦争(Korean War)で死亡した米兵の遺骨55柱が1日、休戦協定締結から65年ぶりに祖国への帰還を果たした。遺骨を納めたひつぎが到着した米ハワイ州では式典が開催され、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領が戦没者遺族らと面会した。

 北朝鮮からの遺骨の返還は、6月にシンガポールで行われた歴史的な米朝首脳会談での主要な合意事項の一つ。首脳会談後、北朝鮮による非核化合意の履行の遅れをめぐって非難を浴びていたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、「約束を守った」と金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長を称賛した。

 ペンス副大統領は、「朝鮮戦争は忘れられた戦争とも言われてきた。しかし、われわれは今日、ここにいる英雄たちが決して忘れられてなどいなかったことを証明した。わが国の兵士たちは今日、帰ってきた」と語った。

「私の父、エド・ペンス(Ed Pence)中尉も朝鮮戦争で戦った。父は胸に勲章を着けて帰ってきた。30年前に亡くなったが、本物の英雄は帰国できなかった兵士たちだといつも話していた」

 朝鮮戦争には国連(UN)軍を通じて多くの国が参加したが、大半の局面に米軍が絡んでいたとされる。朝鮮戦争中に朝鮮半島(Korean Peninsula)で戦死した米国人は3万5000人を超え、約7700人が戦闘中に行方不明になったと記録されている。不明者のほとんどは北朝鮮で消息を絶った。

 遺骨の身元は鑑定によって最終的に確認されるが、この手続きには何年もかかる可能性がある。(c)AFP