【7月27日 AFP】インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)は26日、シンガポールで行われ、新鮮なメンバーをそろえたアーセナル(Arsenal)がアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)にPK戦の末に3-1で勝利した。

 自身への扱いが人種差別的だったとしてドイツ代表を引退し、物議を醸したメスト・エジル(Mesut Ozil)がW杯ロシア大会(2018 World Cup)明けで欠場した一方で、17歳のMFエミール・スミス・ロウ(Emile Smith Rowe)がアーセナルで中心的な役割を果たした。

 試合はルシアーノ・ビエット(Luciano Vietto)が流れの中からゴールを決めてアトレティコが先制するも、スミス・ロウがウナイ・エメリ(Unai Emery)新監督の前で鮮烈な同点弾をマークし、試合は1-1で90分を終えた。スミス・ロウにとっては、これがトップチームでの初得点となった。

 大会ルールによってPK戦で決着がつけられることになり、途中交代で出場したアトレティコのGKアントニオ・アダン(Antonio Adan)が3本のシュートをブロックし、この試合の主役になった。

 両チームはこの試合で、先発メンバーにあまり有名ではない選手を数多く起用。前半はアーセナルが支配していたが、ハーフタイムに入る4分前に突然失点を喫した。

 アンヘル・コレア(Angel Correa)からのクロスボールをビエットが頭で合わせ、このシュートはアーセナルの新加入GKベルント・レノ(Bernd Leno)の頭上を越えた。

 しかし後半開始から2分後、スミス・ロウがペナルティーエリアの端から同点弾をゴールのトップコーナーに突き刺し、アーセナルが同点に追いついた。最後の30分間では両チームとも多くの選手交代を行い、その後試合はPK戦に突入した。(c)AFP