■「リサイクルすればするほど高くつく」

 首都ワシントンはすでに、再生利用する資源ごみに1トン当たり75ドル(約8500円)、発電用に焼却されるごみには1トン分46ドル(約5200円)を支払っている。

「リサイクルする方が安くつくという時代も数年前まではあった。でも、それはもう通用しない」と、ワシントンの公共事業の責任者を務めているクリストファー・ショーター(Christopher Shorter)氏は言う。「これからは、リサイクルすればするほど高くつくことになる」というのだ。

 ワシントンでは現在、ごみの重量に基づき、それぞれの住民が一定金額を支払う案も検討されているという。

 米国でのごみを取り巻く環境について、WCAのシーザー氏は、「リサイクルという恩恵を受けるために、これからはもっとお金を払わなければならなくなるだろう」との見通しを示し、米市民が今後直面するであろう問題に警鐘を鳴らした。(c)AFP/Ivan Couronne