【7月14日 AFP】英国の裁判所は13日、ウィリアム王子(Prince William)の長男ジョージ王子(Prince George、4)の襲撃を企てたフスネイン・ラシード(Husnain Rashid)被告(32)に終身刑を言い渡した。

 英イングランド北西部ランカシャー(Lancashire)ネルソン(Nelson)出身で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」支持者のラシード被告は、罪状認否手続きで行っていた答弁を大幅に変え、ウィリアム王子とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)夫妻の長男であるジョージ王子を襲撃する計画に関する一連の罪を認めた。

 ロンドン・ウーリッジ刑事法院(Woolwich Crown Court)で行われた陪審員裁判で、ラシード被告が昨年10月にメッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」のチャットグループに投稿し、ジョージ王子の襲撃に加わる者を募っていたことが明らかになった。そのしばらく前にジョージ王子はロンドン南西部のプリスクールに通い始めていた。

 ラシード被告はテロ活動を準備した罪3件で有罪を認め、そのそれぞれについて終身刑を言い渡された。またテロリズムをほう助した罪でも有罪になった。公判で検察側は、ラシード被告がシリアに逃れてIS戦闘員になることを計画していたようだと主張した。

 さらにラシード被告は、トルコ・イスタンブールのサッカーチーム、ベシクタシュ(Besiktas)が本拠地とするスタジアムで2016年に起きた爆弾攻撃を受けて英国内で同様の攻撃の対象にできるスタジアムを検討したほか、ジョージ王子がプリスクールで食べるアイスクリームに毒を入れる計画も立てていた。(c)AFP