■過去の違反例

 フェデラーは2013年、底がオレンジのシューズが規定違反とみなされ、シューズを変更するよう要求されたことがあるが、もっとはっきり違反を取られた選手もいる。

 その筆頭が、2007年大会のタチアナ・ゴロバン(Tatiana Golovin)氏。フランス出身のゴロバン氏は、真っ白なワンピースの下に燃えるような赤のアンダースコートといういでたちで出場し、ファンを驚かせた。スカートの丈が下着よりも長かったため、そのままプレーすることを許されたゴロバン氏だが、試合後の会見では、15個の質問のうち深紅のインナーに関するものが10個を占めた。

 また、大会で5回の優勝を飾っているヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は、2017年大会で、ピンクのブラのストラップが透けてしまい、雨天中断中に着替えなくてはならなかった。3年前の大会では、人気選手のユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)が白のトップスから黒のブラをのぞかせたことに関係者が目をむいた。

 昨年のジュニアの部では、何人かの男子選手が色付きのアンダーウエアを見とがめられ、はき替えるよう命じられている。その一人であるハンガリーのゾンボル・ピロシュ(Zsombor Piros)は、「青と黒は自分たちのラッキーカラーなんだ」と主張したが受け入れられず。それでも急きょ渡された白の下着のはき心地は悪くなく、「返してくれとも言われなかった」という。

 今大会でも、オーストラリアのジョン・ミルマン(John Millman)が「下着警察」のお縄を頂戴した。ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)戦でアンダーウエアの色を注意されたミルマンは、近くの店まで父親が白いものを買いに走ったという。ミルマンは母国の報道陣に対して「こんなことは言うべきじゃないかもしれないけど、ずっとはいてるんだよ。同じタイプを、ここ何年か」と話している。

 こうしたさまざまな出来事のかたわらで、大会を7回制しているセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は、全身白の伝統のファンを公言している。セレーナは「私は大好き。ユニークだと思う。緑の芝に立つと、白さがすごく際立つでしょう。デザインの観点から言うと、白いものをデザインするのは簡単じゃない。だからクールなこと」と話している。(c)AFP/Dave JAMES