【7月6日 AFP】(更新、写真追加)メキシコ中部トゥルテペック(Tultepec)で5日、花火工場の倉庫で複数回の爆発が起き、少なくとも24人が死亡、49人が負傷した。死者には、現場で救助活動に当たっていた警察官や消防隊員も含まれている。当局が明らかにした。

 人口6万5000人のトゥルテペックは、花火職人の町として知られる。

 最初の爆発は5日午前9時半(日本時間同日午後11時半)ごろに発生し、警官や消防隊員が救助のため現場に駆け付ける中、他の倉庫に引火して次々と爆発が起きた。

 トゥルテペックのあるメキシコ(Mexico)州のマリベル・セルバンテス(Maribel Cervantes)州公安相は、死者には消防隊員4人、市警察の警官4人、州警察の警官1人が含まれると発表した。ある警官はAFPに対し、救急車1台が完全に黒焦げになったと語った。

 現場はトゥルテペック近郊の花火工場が立ち並ぶ地域で、軍と警察、消防がまだくすぶる一帯を封鎖して対応に当たっている。

 花火製造が盛んなトゥルテペックでは、過去にもたびたび大きな爆発事故に見舞われている。先月6日にも、花火工場の爆発で7人が死亡。2016年12月20日には、市内にある国内最大の花火市場、サンパブリト(San Pablito)市場で大爆発が起き、42人が死亡、70人が負傷した。この市場では05年と06年にも爆発があり、いずれも数十人が負傷している。

 メキシコではこのほか、中部プエブラ(Puebla)州サンイシドロ(San Isidro)村でも昨年5月、花火倉庫の爆発で子ども11人を含む14人が死亡している。(c)AFP/Yemeli ORTEGA