【7月5日 AFP】(更新)カナダ東部が熱波に見舞われている。地元保健当局によると、ケベック(Quebec)州では4日までの1週間に少なくとも19人が死亡した。

 ケベック州モントリオール(Montreal)のミレーヌ・ドルーアン(Mylene Drouin)保健局長は、死者のうち12人が同市内で報告されたと述べた。また、地元紙トリビューン(The Tribune)によれば、モントリオール郊外のイースタンタウンシップス(Eastern Townships)でこの2日間に5人が死亡した。

 一方、フランス語の公共放送ラジオ・カナダ(Radio-Canada)は、4日夜にさらに2人がモントリオール郊外で死亡したと伝えている。

 ドルーアン氏は、亡くなったのは「高齢者や、慢性疾患や精神疾患の患者といった、影響を受けやすい人々」だと述べた。

 ケベック州南部では先月29日以降、30度超えの蒸し暑い日が続いている。気象当局によると、最高気温は34度を記録したが、湿度が高く体感温度は40度近かったという。

 ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は、ツイッター(Twitter)に亡くなった人々の家族を見舞うメッセージを投稿するとともに、「カナダ中部と東部では記録的な暑さが続く見込みだ」として、十分に気を付けるよう国民に呼び掛けた。(c)AFP