【5月19日 AFP】ビーグルのガイ(Guy)は、まるでおとぎ話の主人公のような犬だ。体重11キロのガイは2015年、米ケンタッキー州の森に捨てられたところを発見され、あと数日で安楽死させられるところだった。しかし動物愛護団体に保護された後、里親を探すためにカナダに連れて行かれ、「大きくてさみしげな目」を向けた相手は、偶然にも米女優メーガン・マークル(Meghan Markle)さんだった。

 メーガンさんが19日にヘンリー英王子(Prince Harry)と結婚すると、ガイも正式に英王室の一員となる。

 ガイのカナダ行きを手配した動物愛護団体「ドッグズ・ドリーム・レスキュー(A Dog's Dream Rescue)」を運営するドロレス・ドハティ(Dolores Doherty)さんはAFPに対し、「ケンタッキーの森に捨てられていたところを発見され、保護施設で暮らしていたガイが、今度は(英国の)宮殿で暮らすなんて」「おとぎ話そのもの。リアルなシンデレラストーリーですよ」と語った。

 ガイはカナダに着いた翌日に行われた里親探しのイベントで、TVドラマ「スーツ(Suits)」の撮影でトロント(Toronto)に滞在していたメーガンさんに「見初められた」。

 ドハティさんによると、メーガンさんは当時、愛犬のジャーマン・シェパード・ドッグの雑種、ボガート(Bogart)の遊び相手になってくれそうな犬を探していたという。

 ドハティさんは、「ガイは茶色の長い耳と大きな目、ビーグルらしい丸くて短い胴をしていて、とてもかわいらしいんです。メーガンさんに合うと思った別の犬を見せたけれど、彼女はガイを一目見て自分の家の子にすると決めました」と語った。

 ガイは昨年11月に英国に引っ越しており、間もなく新婚夫婦と一緒に暮らすことになっている。残念ながらボガートは高齢で弱っていて英国行きに耐えられないことから、カナダのメーガンさんの友人宅で世話になっている。(c)AFP