【7月4日 AFP】インドネシアの東ジャワ(East Java)州にある火山、ブロモ(Bromo)山では先週末、火口に供物を投げ入れる儀式が行われ、テンガル(Tengger)と呼ばれる人々の他、多数の観光客が山頂に詰め掛けた。

 毎年恒例の「カサダの祭り(Yadnya Kasada)」では、テンガルの人々が周辺の高地から集まって、果物や野菜、花、ヤギや鶏といった家畜までも、煙が立ち上る火口へ投げ入れる。

 テンガルに属していない他の住民たちは、供え物が立ち上る煙の中に消えてしまう前に、網などを使ってキャッチしようとする。これは儀式の一部ではないものの、供え物を無駄にしないという地元住民らの思いによるものだという。

 近年は地元政府が観光イベントとしてこの祭りの宣伝に力を入れており、ブロモ山に集まる人々が増加。ブロモ山の山頂では、インドネシア各地からやって来た旅行客と共に、外国人観光客らが幸運を願って硬貨を噴火口へ投げ入れていた。(c)AFP