【7月3日 AFP】ワールド・サーフリーグ(WSL)で通算11度の世界タイトルを獲得しているスター選手のケリー・スレーター(Kelly Slater、米国)が2日、2019年シーズン限りで現役を退くと発表した。

 史上最高のサーファーとも称される46歳のスレーターはこの日、WSLのウェブサイトで「基本的な計画は再び健康な状態を取り戻すこと。そして、来年の4月に向けてしっかりと準備を整えることだ」とすると、「来年がツアーで最後の年になる」と語った。

 前日にはジョエル・パーキンソン(Joel Parkinson、オーストラリア)も今季限りで20年過ごしたツアーを離れ、競技から引退すると明かしており、長きにわたり苦しめられた足のけがを経て今週からツアーに復帰していたスレーターの発表は、それに続くものとなった。

 また、今年初めにはWSLで3度の年間王者に輝いた実績を誇るミック・ファニング(Mick Fanning、オーストラリア)も現役を引退しており、サーフィン界は立て続けにスター選手を失うことになっている。

 その卓越した技術とスタイルで知られるスレーターは、1990年代に頭角を現すと、20歳で迎えたツアー2年目に初の年間王者に輝いたが、2011年を最後に世界タイトルからは遠ざかっていた。全盛期は5年連続で世界王者に輝いた1990年代中盤で、無敵の強さを誇った。WSLではこれまでにキャリア55勝を挙げている。(c)AFP