【7月3日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は2日、決勝トーナメント1回戦が行われ、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)がスタイリッシュな先制点と途中出場のロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)の追加点をお膳立てし、ブラジルがメキシコを2-0で下して準々決勝進出を決めた。

 ロシアの地で新記録となる6度目の優勝を目指すブラジルは、サマラ・アリーナ(Samara Arena)で序盤の困難を切り抜けると、ネイマールがあるべき姿を取り戻し、優勝候補としての地位をはっきりと示した。

 これでブラジルはベルギー対日本の勝者と対戦することになったが、ベスト16でアルゼンチンやスペイン、ポルトガルが敗退しており、ブラジルの選手たちは優勝の可能性を思い描くことになるだろう。

 ネイマールは「我慢することを覚える必要があるし、我慢した。タフな試合だった」と話し、「彼らが質の高い相手であることは知っていた」と続けた。

 メキシコはW杯の舞台で初めてブラジルを倒すべく、この試合で絶好のスタートを切った。

 しかし、メキシコが前半最初の20分間を支配した後はブラジルが流れを取り戻し、前半の終盤を優位に進めた。

 この試合はネイマールとハビエル・エルナンデス(Javier Hernandez)の対決が注目されたが、エルナンデスが人目を引いたのはその明るく染められた金髪で、後半に交代となった。

 ハーフタイムが終わるとメキシコは勢いや集中を失い、後半6分にブラジルが均衡を破った。

 パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)に所属するネイマールはボールを持ってペナルティーエリアの端を走りながら、数人のDFを引き寄せた。

 ウィリアン(Willian Borges da Silva)にボールを渡しエリア内に入っていったネイマールは、足を伸ばしてウィリアンの素晴らしいクロスボールに合わせた。

 残り10分になると、ブラジルのチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督はFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するパウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho’)に代え、マンチェスター・シティ(Manchester City)のフェルナンジーニョ(Fernandinho)を投入した。

 同43分、エリアの中にフィルミーノを見つけたネイマールが決定的なパスを送ると、フィルミーノがこれをしっかりと決め、ブラジルが勝利を確かなものにした。(c)AFP