メキシコ大統領選、対米強硬の左派ロペスオブラドール氏が勝利確実 政権交代へ
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【7月2日 AFP】(更新、写真追加)1日投票のメキシコ大統領選は即日開票され、新興左派の国家再生運動(MORENA)を率いるアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)元メキシコ市長(64)の圧勝が確実となった。100年近く続いた既成政党と決別する歴史的な政権交代が実現する。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を批判し「身の程を思い知らせてやる」と発言するなど、対米強硬派として知られるロペスオブラドール氏は、汚職や治安の悪化に対する国民の不満を受け皿に支持を広げた。
投票所のサンプル調査に基づく選管の予測によると、「アムロ(AMLO)」の通称で知られるロペスオブラドール氏の得票率は53~53.8%に達し、対立候補を圧倒した。
保守系の国民行動党(PAN)のリカルド・アナヤ(Ricardo Anaya)前党首の得票率は22.1~22.8%、与党・制度的革命党(PRI)のホセ・アントニオ・ミード(Jose Antonio Meade)前財務公債相は15.7~16.3%、独立系候補のハイメ・ロドリゲス・カルデロン(Jaime Rodriguez Calderon)氏は5.3~5.5%にとどまる見込みという。
これに先立ち世論調査会社3社は、ロペスオブラドール氏が勝利したとの見方を示していた。ミード氏はロペスオブラドール氏に対する敗北を受け入れた。
メキシコではこれまで100年近くにわたって現与党PRIか保守PANのいずれかが国政を担ってきた。ロペスオブラドール氏は、反汚職を訴える人々を支持基盤に選挙戦を優勢に進め、事前の世論調査でも他候補を引き離していた。(c)AFP