米首都で女性たちが移民親子引き離しに抗議、500人以上逮捕
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【6月29日 AFP】米首都ワシントンの連邦議会議事堂周辺で28日、対メキシコ国境での大勢の家族の引き離しにつながったドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の強硬な移民政策に抗議するデモが行われ、議員を含む女性500人以上が逮捕された。
連邦議会警察(Capitol Police)によると、上院の棟のアトリウムで座り込みデモを行った575人が違法にデモを行ったとして逮捕され、現場で手続きが取られた上で釈放された。逮捕者の多くは歌ったり、シュプレヒコールを上げたりしていたほか、保護施設の子どもたちに支給されたものに似た銀色のエマージェンシーブランケットを身に着けていた。
逮捕者の中には民主党のプラミラ・ジャヤパル(Pramila Jayapal)下院議員の姿もあった。女優のスーザン・サランドン(Susan Sarandon)さんも、28日に首都ワシントンの司法省前で行われたデモに参加し、逮捕されたとツイッター(Twitter)で明らかにした。
トランプ大統領と議会は、5月初めに「ゼロ・トレランス(不寛容)」政策を発表して以来、2000人以上の子どもたちが移民の親から引き離された危機を解決しようとしている。ゼロ・トレランス政策は、不法入国者は全員逮捕・起訴しなければならないとする法律の厳格な適用を求めている。
トランプ大統領は、民主党議員や一部の共和党議員および世界からの非難を受けて、移民親子の引き離しの停止を命じた。しかし議会はこの危機を解決できず、問題は長引いている。(c)AFP