【6月25日 東方新報】あなたが酒食を楽しんだ後に寝床が恋しく思う時、代行運転手の1日が始まる。「出勤」は自転車で、ホテルやバーへ向かう。寒風が吹き荒れようが、夜中であろうが、他人が所有する車を運転し、家まで送り届ける。代行運転手と呼ばれる人たちだ。

 業界の特殊性から、代行運転手は男性が多いが、まれに女性もおり、注目の的になることが多い。

■「数十万元の車が私に委ねられている」─スウ玉蓮(Zou Yulian)さん(40) 運転代行歴10か月。タクシー運転手から転職、月収1万元(約17万円)近く

 6月12日午後8時、中国・海南省(Hainan)海口市(Haikou)海口巷街(Haikou Xiangjie)にある高級ホテルの駐車場には、中級車や高級車であふれていた。周辺には、同じ制服姿の代行運転手が集まっていた。ここでその日の仕事を待っているのだ。この中に、スウさんがいた。ここにいる運転手の中では、唯一の女性だ。

■業務は午後8時〜翌日午前3時、「仕事が好き」

 スウさんは、白い野球帽をかぶり、駐車場入口の手すりの上に座っていた。隣にいた代行運転手はゲームをしていた。スウさんは、熱心に微信(ウィーチャット、WeChat)画面に見入っていた。

 スウさんは去年8月、代行運転手の仕事を始めた。それまでは11年間、タクシー運転手をしていた。

 代行運転手を始めたのは、友人の影響だ。友人は、「運転代行は、お金をもっと稼ぐことができるよ」と聞かされ、運転代行にくら替えした。