【6月25日 AFP】サッカーモロッコ代表のエルベ・ルナール(Herve Renard)監督が24日、W杯ロシア大会(2018 World Cup)でグループリーグ敗退第1号となったチームは「不当な判定」の犠牲者だと主張した。モロッコはグループB第3戦で25日にスペインと対戦する。  

 後半ロスタイム5分のオウンゴールでイランとの初戦を0-1で落としたモロッコは、第2戦でもポルトガルに同じスコアで敗れてグループリーグ敗退が決まった。ルナール監督は「ポルトガル戦で起きたことを見てもらえれば、完全に不当だと分かってもらえるはずだ」とコメントしている。  

 25日に最終戦を控えたルナール監督は報道陣に対し、「失点シーンでは明らかに、ポストで(相手DF)ペペ(Pepe)のファウルがあった。なぜ審判は確認しなかったのだろうか?」と不満を漏らすと、「ぺぺはその後にハンドもあった。オーストラリアに与えられたものとまったく同じだ」とグループCのオーストラリア対デンマーク戦のPKを引き合いに出した。  

 モロッコは試合開始直後にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)にヘディングを決められたが、後半はポルトガルに絶えず攻め込んでいた。

「私とすれば不当な結果だ。試合で私の選手が高い質を示したので一層そういう思いが強い。われわれが欧州王者と戦ったことを忘れてもらっては困る。すでに敗退してしまったのはフェアではないが、われわれは現実を受け入れなければならない」 

 イングランド4部のケンブリッジ・ユナイテッド(Cambridge United)を率いた経験を持つフランス人指揮官のルナール監督は、目標は無くなったもののチームのモチベーションは高いと話す。「私の仕事はスペインを苦しめることと、モロッコ国民の自尊心を満たすことだ」 (c)AFP