【6月22日 AFP】ブラジルの裁判所は19日、破局したカップルがかつて一緒に飼っていた犬について、2人は別れた後もこの犬と会う機会を共有しなければならないとする判断を下した。

 サンパウロ(Sao Paulo)に住むこの元カップルは2008年、ヨークシャーテリアを購入したものの、2011年に破局。すると犬をめぐり争いになったという。

 男性は愛犬と別れて「悲痛」を味わったとして、以前交際していた女性を相手取りサンパウロ州の裁判所に訴えを起こした。その後裁判は司法最高裁判所に持ち込まれていた。

 首都ブラジリアの司法最高裁判所によると、男性は元交際相手の女性が犬を手放さなかったばかりか、「犬と接触するのを阻んだ」と主張していたという。

 そして同裁判所は19日、州裁判所の判決を支持し、男性の主張を認める判断を下した。

 男性は今後「週末や休日、年末の祝日の折」には犬と会うことが認められ、「愛犬を獣医師の元へ連れて行くといった行動を共にしてよい」という。(c)AFP