「どうでもいい」 トランプ夫人、移民訪問時のジャケットが波紋
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【6月22日 AFP】メラニア・トランプ(Melania Trump)米大統領夫人は21日、米メキシコ国境地帯の幼い移民たちを電撃訪問して世界を驚かせたが、インターネットで波紋を広げたのはそのファッションだった。
メラニア夫人がテキサス州行きのフライトに搭乗した際に着用していたオリーブグリーンのジャケットには、白文字で大きく「I REALLY DON'T CARE, DO U?(私はどうでもいい。あなたは?)」とプリントされていた。米政府は移民の子どもを保護者から引き離す措置をめぐる国際社会からの批判の火消しに努めている最中であり、この服装を捉えた画像はインターネットで瞬く間に拡散した。
メラニア夫人は同州マッカレン(McAllen)に到着した際には、クリーム色のジャケットに着替えていた。夫人の広報責任者ステファニー・グリシャム(Stephanie Grisham)氏は問題のジャケットについて「隠されたメッセージはない」と説明している。
■子ども保護施設を電撃訪問
メラニア夫人は土砂降りの雨の中、連邦政府が出資する保護施設「アップブリング・ニュー・ホープ・チルドレンズ・シェルター(Upbring New Hope Children's Shelter)」を訪問。ここにはホンジュラスとエルサルバドル出身の5歳~17歳の子ども約60人が収容されている。
メラニア夫人はソーシャルワーカーと政府職員との円卓会議で「ここに来られてうれしい。子どもたちに会えるのを楽しみにしている」と述べ「子どもたちができるだけ早く家族と再会できるよう、自分がどう支援できるか皆さんに聞きたい」と話した。
■移民問題の先行きは不透明
トランプ大統領は前日、移民政策でこれまで貫いてきた姿勢を180度転換し、移民の親から子を引き離す措置を取りやめる大統領令に署名。だが、既に家族から引き離された2300人超の子どもたちを親元に戻すための措置は今のところ実施されていない。また、大統領令は不法入国で親の訴追手続きが進む間、親子を同一施設に拘束するものだが、拘束期限は定められていないため、トランプ政権にとって新たな法的争いに発展する可能性もある。
米議会では21日、親子引き離し問題への対処を盛り込んだ移民政策改革法案の採決が行われる予定だったが、与党・共和党が十分な支持を集められなかったため、22日以降に延期された。(c)AFP