【6月20日 AFP】国連(UN)は20日、北朝鮮の子どもの健康状態が「わずかに」改善したことが同国政府の最新データで明らかになったと発表した。一方で、深刻な課題は解決されていないと警告した。

 最新データは北朝鮮の中央統計局が実施した調査を基に、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)が発表したもの。

 これによると子どもの栄養不良を示す主要な指標である発育阻害率は、最後に調査が実施された2009年には32.4%だったが、2017年には19%まで減少した。

 ただし、発育阻害率の数値は北朝鮮国内で著しく異なり、首都平壌では10%だった一方、地方の両江道(Ryanggang Province)では32%に上った。

 ユニセフは同国の地域ごとの状況をいっそう把握するため、政府データを調査する時間がさらに必要だとしている。また、最新データによって「北朝鮮政府と国際援助団体がより正確かつ効果的に人命救助支援の的を絞ることができるようにすべき」だと述べた。(c)AFP