【6月18日 AFP】(更新、写真追加)南米コロンビアで17日、大統領選の決選投票が行われ、旧最大ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」との和平合意見直しを掲げた保守派のイバン・ドゥケ(Ivan Duque)氏(41)が勝利した。ドゥケ氏は演説で和平合意を「修正」すると改めて表明した。

 選挙管理当局によると、開票率97%の時点でドゥケ氏は54%超を得票。左派グスタボ・ペトロ(Gustavo Petro)氏の41.7%を引き離した。

 ドゥケ氏は選挙戦で、フアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)政権が2016年11月にFARCと締結した和平合意について、重大な犯罪で有罪とされたゲリラ幹部らに「相応の罰」を与えられるよう改定すべきだと訴えた。

 ドゥケ氏はコロンビアの近代史上、最年少の大統領となる。当選後、初めて行った演説でも「われわれが求めている和平は、(内戦の)犠牲者がプロセスの中心となり、真実と正義、賠償が保障されるように修正が必要であり、修正されるだろう」と強調した。

 一方、FARCが衣替えした合法政党「人民革命代替勢力(略称は同じくFARC)」は、新大統領は「良識」を示す必要があるとけん制した。(c)AFP