【3月9日 AFP】南米コロンビア最大のゲリラ組織から移行した左翼政党「人民革命代替勢力(Common Alternative Revolutionary ForceFARC)」は8日、大統領選挙からの撤退を表明した。元最高司令官で現党首のロドリゴ・ロンドニョ(Rodrigo Londono)候補(59)が7日に心臓発作で手術を受けた後、代わりの候補者を立てないことを決めた。

 FARCは「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of Colombia、FARC)」の名称で50年にわたり武装ゲリラ活動を展開したが、2016年12月にフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領率いる政府と和平合意を締結した後、同じ略称を持つ政党に移行した。

 大統領選の投票日は5月27日。決選投票がある場合は6月中旬に投票が行われる。

 世論調査によると、ロンドニョ氏の支持率はわずか1%だった。

 一方、FARCは、11日に予定されている議会選から撤退することはないと表明した。

 FARCは和平合意の規定により、議会の総議席数268のうち少なくとも10を割り当てられることを保証されている。それ以上の議席獲得も可能だが、選挙で支持を得る必要がある。 (c)AFP