【6月16日 AFP】男子テニス元世界ランク1位で、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を通算3度制覇したドイツ出身のボリス・ベッカー(Boris Becker)氏(50)は15日、英国で進められている破産手続きについて、自身は中央アフリカの特使として、外交特権を主張すると発表した。

 ベッカー氏の弁護士は14日、同氏が4月に中央アフリカのスポーツ大使に任命されたことを受け、英高等法院に外交免除を求める申し立てをした。

 ベッカー氏は2017年、長年滞納していた「多額」の借金を返済できていないとしてロンドンの裁判所から破産宣告を受けた。

 だが欧州連合(EU)のスポーツ、文化、人道担当大使としての立場には、1961年に採択された「外交関係に関するウィーン条約(Vienna Convention on Diplomatic Relations)」が適用される可能性がある。

 ベッカー氏は「この破産の件を終わらせ、新たな人生を築くために外交特権を行使しなければならず、その適用を申し立てた」と述べている。(c)AFP