【6月8日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は7日、米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手、デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)氏が来週の米朝首脳会談に参加する可能性を否定した。

 ロッドマン氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と友人関係にあるまれな人物。同氏は金委員長の最高指導者就任後、北朝鮮を5回訪問しており、金委員長を「生涯の友」と呼んだこともある。

 米タブロイド紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)は、ロッドマン氏は12日に予定される歴史的な首脳会談の間、開催地のシンガポールに滞在すると報じたが、ホワイトハウスのホーガン・ギドリー(Hogan Gidley)報道官は、同氏は会談に参加しないと明言した。

 同報道官はFOXニュース(Fox News)に対し、「(ロッドマン氏は)コート上では偉大だが、交渉は交渉が得意な面々に任せるべきだ。(ドナルド・)トランプ(Donald Trump、米大統領)が一番だ」と語った。さらに同報道官は、両首脳は「デニス・ロッドマンなしでも素晴らしい対話をする」との見方を示した。

 トランプ大統領も訪米した日本の安倍晋三(Shinzo Abe)首相と会談した際、ロッドマン氏が米朝首脳会談には参加しないことを確認した。(c)AFP