【6月7日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は6日、麻薬密輸の罪で終身刑を言い渡され服役中だった女性受刑者を減刑・釈放した。これに先立ち、米タレントのキム・カーダシアン(Kim Kardashian)さんがトランプ大統領と会い、釈放を働きかけていた。

 アリス・マリー・ジョンソン(Alice Marie Johnson)さん(63)は暴力を伴わないコカイン密輸の罪で終身刑を言い渡され、22年近く服役していた。

 ホワイトハウスはジョンソンさんについて、過去の行いに対する責任を認めており「模範囚」だったためトランプ大統領が減刑を決めたと声明で発表した。

 ひ孫もいるジョンソンの釈放を求め、先週ホワイトハウス(White House)を訪れてトランプ大統領と面会していたカーダシアンさんは、ツイッター(Twitter)に「過去最高のニュース!!!!」と投稿し、ジョンソンさんの減刑を歓迎した。

 カーダシアンさんと面会した後、トランプ大統領は「きょうのキム・カーダシアンさんとの面会は素晴らしかった。刑務所改革と量刑について話し合った」とツイートしていた。

 カーダシアンさんの夫で米ラップ歌手のカニエ・ウエスト(Kanye West)さんは以前、トランプ大統領への「愛」をツイッターで表明。トランプ氏を「ドラゴンの力」を共有する「兄弟」と呼んでいる。

 米刑法をめぐっては、バラク・オバマ(Barack Obama)前政権が厳しい量刑の見直しを優先課題の一つに掲げていたが、議会の支持を得ることができず、大統領恩赦や減刑を相次いで認める結果となった。一方、トランプ大統領はこれまで刑事司法分野ではオバマ前大統領より強硬姿勢を示し、「犯罪者は閉じ込めてカギを捨ててしまえ」といわんばかりの対応を取っていた。(c)AFP