【6月3日 AFP】サッカー国際親善試合は2日、各地で行われ、W杯ロシア大会(2018 World Cup)で連覇を目指すドイツは、守護神マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)が先発復帰を果たしたものの、オーストリアに1-2で敗れた。

 足の骨折から8か月ぶりに復帰したノイアーは、259日ぶりの実戦となった前半に好セーブを連発し、W杯出場に向けて回復をアピールしたが、後半は2失点を防ぐことができず、チームもメスト・エジル(Mesut Ozil)の先制点を守りきれずに逆転負けを喫した。

 W杯開幕まで2週間を切った中での敗戦は、チームの指揮を執るヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督にとっても頭の痛い出来事となった。ドイツは3月のブラジル戦でも0-1で敗れており、これで親善試合は2連敗。勝利からも5試合遠ざかっている。

 レーブ監督は公共放送ZDFで「これだけ長く離れていたマヌエルが復帰できたのは良かったが、負けたのは気分が悪い。前半は良かったが、後半はボールを失う場面が多く、自分たちで試合を難しくしてしまった。きょうは悪い部分がたくさん出た」とコメントした。

 一方、オーストリアはドイツからおよそ32年ぶりとなる勝利を収めた。前回の白星は1986年10月の試合となり、オーストリアがウィーンで西ドイツから4-1の勝利を収め、ルディ・フェラー(Rudi Voeller)が西ドイツ唯一の得点を決めた。

 オーストリアはロシア大会出場を逃している。ドイツは今後、4日に最終登録メンバー23人を発表すると、8日にW杯前最後の強化試合となるサウジアラビア戦を行い、17日のメキシコとのチーム初戦に備える。(c)AFP