■50万年以内に形成か

 また、地形に損傷がみられないことから、砂丘は過去50万年以内か、おそらくそれよりもはるかに最近に形成された可能性が高いと、研究チームは考えている。

 論文の共同執筆者で、独ケルン大学(University of Cologne)の講師(数理地球科学)のエリック・パルテリ(Eric Parteli)氏によると、地球上でこうした砂丘を砂で形成するには、より強い風が必要になるという。

「冥王星では重力が著しく弱く、大気圧が極めて低いため、堆積物の輸送を維持するために必要な風力は100分の1で済む可能性がある」と、パルテリ氏は指摘した。

 さらに冥王星では、太陽熱の放射によって粒状氷層内に温度勾配が生じることも、砂丘の形成を可能にする一因となっている。

「総合すると、冥王星上で通常みられる日常的な風の条件の下でこれらの作用が組み合わさることで、砂丘が形成される可能性があることが、今回の研究で明らかになった」と、パルテリ氏は述べた。(c)AFP