【5月31日 AFP】サッカー国際親善試合が30日、横浜国際総合競技場(International Stadium Yokohama)で行われ、日本は0-2でガーナに敗戦。W杯ロシア大会(2018 World Cup)前の国内最後の強化試合にして、西野朗(Akira Nishino)監督の初陣を黒星で終えた。

 雨の降る横浜で、日本は開始早々の前半9分にトーマス・パルテイ(Thomas Partey)に先制点を決められると、後半の早い時間帯にもエマヌエル・ボアテング(Emmanuel Boateng)にPKから追加点を許し、失った自信を取り戻すことはできなかった。

 電撃解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)前監督に代わり、新指揮官に就任した西野監督も厳しい現実を突きつけられ、W杯を控える日本の状況は混迷を深めている。

 西野監督は「いろいろとトライはできたが、もちろん結果は残念。W杯の前に良いパフォーマンスをお見せしたかったが、なかなかリズムが出ず、チャンスも決めきれなかった」と話した。

 日本は序盤、槙野智章(Tomoaki Makino)が軽率なファウルを犯し、ペナルティーエリア近くで相手にFKのチャンスを与えると、これをスペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)でプレーするパルテイに決められて先制を許した。中心と期待された本田圭佑(Keisuke Honda)も前半に2回あったチャンスを決めきれず、チームは後半にPKから2点目を献上した。

 この試合が代表初陣となる西野監督も、雨に濡れたグレーのトレーニングウエアと野球帽という姿はどこか頼りなさげで、ぱりっとしたピンストライプのスーツで決めていた前監督とは対照的だった。

 西野監督は、足首のけがで今年ほとんどプレーしていない香川真司(Shinji Kagawa)を後半から投入。さらに岡崎慎司(Shinji Okazaki)や柴崎岳(Gaku Shibasaki)も送り出して得点を目指したが、最後までゴールは遠く、内容も改善しなかった。

 代表はこの後31日にロシア大会に臨む23人を発表して日本を出発し、欧州合宿でスイス、パラグアイと強化試合を行った後、コロンビア、セネガル、ポーランドと対戦する本大会に臨む。(c)AFP