【5月29日 AFP】サッカー国際親善試合は28日、各地で行われ、イタリアはマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)が得点を記録するなど、サウジアラビアに2-1で勝利し、ロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)新監督の初陣を白星で飾った。

 来月14日に開幕するW杯ロシア大会(2018 World Cup)で大会初日に開催国ロシアと対戦するサウジアラビアに対し、通算4度の大会制覇を誇るイタリアは、欧州予選プレーオフでスウェーデンにまさかの敗退を喫し、60年ぶりに本大会出場を逃している。

 それから半年後、イタリアの代表指揮官に就任したマンチーニ監督によって、2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)のグループステージ敗退以来となる招集を受けた27歳のバロテッリは、前半21分に先制点を記録。アズーリ(Azzurri、イタリア代表の愛称)としては、4年前のW杯でイングランドに決勝点を挙げて以来のゴールとなった。

 イタリアは後半に途中出場のアンドレア・ベロッティ(Andrea Belotti)が追加点を挙げると、ディフェンスのミスでサウジアラビアのヤヒヤ・アッシェフリ(Yahya al-Shehri)に1点を返されたが、そのまま勝利を収めた。

 マンチーニ監督は「前半のパフォーマンスには満足している。後半に苦戦を強いられたのは、ここ数日間での体力トレーニングの疲れが出たからだ。サウジアラビアはW杯に向けて調子がピークに近づいている。ゴールを許したことに怒りは湧かなかった。あれは疲労によるものだと思う」とコメントした。

 さらにバロテッリのパフォーマンスについてマンチーニ監督は「とても良かった」と評価すると、「バロテッリはもっとできるし、もっと期待できるはずだが、前半のプレーは非常に良かったという印象だ。ゴールを決めたのはストライカーにとっては重要なこと。しかし、彼はこんなものじゃないことはたしかだ」と述べた。

 フランス・リーグ1のニース(OGC Nice)でプレーするバロテッリは「W杯出場を逃したことはずっと引きずっているし、大きな傷口となっている。自分たちは再出発して、自信を積み上げていかなくてはならない。今夜はそれができたと思う」と語った。

 イタリアは来月1日に仏ニース(Nice)でフランスと、同4日にはイタリア・トリノ(Turin)でオランダとの親善試合に臨むことになっている。サウジアラビアはW杯本番を前に同3日にペルーと、同8日にドイツとの強化試合を控えている。(c)AFP