【5月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝のレアル・マドリード(Real Madrid)戦で肩を負傷した、リバプール(Liverpool FC)のエジプト代表モハメド・サラー(Mohamed Salah)が27日、W杯ロシア大会(2018 World Cup)出場を「確信している」とコメントした。

 サラーはリバプールが1-3で敗れた決勝の前半に負傷して涙ながらに途中交代していたため、来月開幕するW杯出場が危ぶまれていた。

 サラーはセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)と交錯してピッチに打ち付けられて負傷。ラモスに対しては、故意にリバプールのエースにけがをさせたという批判の声も上がっている。

 決勝後にリバプールを率いるユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、肩の脱臼が疑われていたサラーのけがは「重傷」だとコメントしており、エジプトは1990年以来のW杯をサラー抜きで戦う可能性が高いとみられていた。

 27日にリバプールのジョン・レノン空港(John Lennon Airport)にチーム機から降りてきた際はつり包帯姿だったが、サラーは自身のツイッター(Twitter)でW杯出場に自信をのぞかせた。

「とてもつらい夜だったが、僕はファイターだ。可能性はどうであれ、皆さんが誇れるようにロシアでプレーすると確信している。皆さんの愛とサポートが自分に必要な強さを与えてくれる」

 エジプト代表のチームドクターは、リバプールの医療スタッフの情報ではサラーは靱帯(じんたい)を損傷しているだけだと明かした。また、エジプト国内の最新報道でもサラーは肩の靱帯を痛めているだけで、3週間での復帰が見込まれると伝えられている。

 昨夏にイタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)から移籍したサラーは、公式戦44得点をマークして加入1年目でクラブの最多得点記録を更新するなど驚異的なシーズンを過ごし、リバプールの2007年以来のチャンピオンズリーグ決勝進出という快進撃に欠かせない存在だった。

 リバプールの年間最優秀選手に選出された25歳のサラーは、イングランド・プロサッカー選手協会(PFA)と同フットボール記者協会(FWA)が選ぶ年間最優秀選手にも選出されている。

 昨年10月のW杯アフリカ3次予選のコンゴ戦でサラーは、試合終了間際にPKを決めてエジプトを本大会出場に導いた。6月15日にウルグアイとのチーム初戦を迎えるエジプトは、19日にロシアと、25日にサウジアラビアと対戦する。

 なお、エジプトは本大会に向けて6月1日にベルギーと、6日にコロンビアと親善試合を行うが、サラーの両試合の欠場はほぼ確実となっている。(c)AFP