クロップ監督「心から同情」、CL決勝でミス連発のGKカリウスを擁護
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【5月27日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝でレアル・マドリード(Real Madrid)に1-3で敗れたリバプール(Liverpool FC)のユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は26日、2失点に直結したGKロリス・カリウス(Loris Karius)のミスに大きなショックを受けていると認めた。
前半、味方に投げたボールが相手FWカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)の足に当たってそのままゴールに吸い込まれ先制点を許したカリウスは、後半にはギャレス・ベイル(Gareth Bale)のロングシュートの処置を誤ってボールを後ろにはじいて3点目を与えてしまい、戦犯となった。
試合終了のホイッスルが鳴るとカリウスは泣き崩れたが、守護神の元にすぐに慰めに駆け寄るリバプールの選手は皆無だった。レアルの選手たちから声をかけられたカリウスは、その後リバプールのサポーターの元に足を向けると、両手をあげて涙ながらにミスを謝罪した。
公の場でカリウスをとがめなかったクロップ監督だったが、勝敗を分けたのは2016年にドイツ・ブンデスリーガ1部のマインツ05(Mainz 05)から加入した24歳のミスだったと認めている。
「何と言えばいいだろうか。ロリスも皆もわかっている。素晴らしいシーズンを過ごしたあとのこういった試合で起きてしまい残念だ。心から同情している。彼は最高の男だ」
「最初のミスは…私には分からない。二つ目は最初のミスが原因だった」
また、クロップ監督はカリウスのミスに加え、前半途中のモハメド・サラー(Mohamed Salah)の負傷交代がもう一つのターニングポイントだったと話す。
サラーはセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)と競り合って倒れ、肩を痛めたため途中交代を余儀なくされた。クロップ監督は今季公式戦44得点を挙げたサラーを失ったことでチームの自信が揺らいだと話す。
「ラモスとモー(サラーの愛称)の交錯がチームに大きなショックを与えた。ご覧になった通りだ。マドリードは直後から立ち直った」
ベイルの見事なオーバーヘッドキックが決勝点となり敗れたクロップ監督は、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)時代にバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に敗れた2013年のチャンピオンズリーグを含め、これにより決勝戦では6連敗となった。
「決勝は勝つためにある。それ以外の何物でもない。立ち上がりはよかった。ほぼやりたい内容だった。だがベイルのバイシクルには目を疑った。選手はベストを尽くしたが、今夜の脚本はわれわれにとって最高のものではなかった」 (c)AFP